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ISO最新情報
指摘事項の分類
 ・不適合 (要求事項に従って活動していない項目)
 ・観察 (放置しておくと、不適合となる可能性を秘めている項目)
 ・アドバイス (活動はできているが、改善、工夫した方が良いと思われる項目)

用語としては、「要求事項」とは、ISO9000の用語定義の3.1.2、「不適合」とは、同3.6.2になります。
したがって、「要求事項」には、規格、顧客、組織のそれぞれの要求事項が含まれます。

「不適合」は、手順に則って活動していない、とかいうやつですが、「不適合製品」は、手順に則っていたかいなかったかに関わらず、要求事項(この場合は顧客要求事項かな?)を満たしていない製品(をつくってしまった)ということでしょう。

観察は、次期内部監査で、その後どうなっているか確認します。
アドバイスは、被監査側の裁量で、やるかやらないかを判断してもらい、監査側としては、特にフォローはしません。

内部品質監査で指摘された問題点の是正は、内部品質監査内で是正処置まで完結するように取り決めています。その他の不適合、不適合製品??については別の規定>で是正処置、予防処置で処理するようにとりきめています。

内部監査で出た不適合については、是正処置をとってもらい是正処置実施の確認(基本は1ヶ月以内)をしたのち、次期監査、もしくは任意のタイミングで、効果の確認をとることとしています。

効果の確認は、是正処置の内容が適切だったかどうかを、是正した内容で一定期間運用したところで見るものです。

ただ、内部監査の実施時期を、現在年2回としていますので、軽微な不適合にも関わらず、半年間程度確認ができない、という事象が発生しますので、個別の事情に合わせて、任意のタイミングでの検証を可能としています。

そういう意味では、必ずしも内部監査で出た指摘だからといって、内部監査「のみ」でフォローしなければいけない、というのは却って窮屈になるような気がします。

また、予防処置については、是正処置の中であげてもらう、是正計画に必ず盛り込むようにしてもらっています。予防処置の内容については、是正・効果の確認時に、併せて確認をします。

さらに、内部監査の責任者が、指摘を受けた部門以外にも水平展開する必要があると判断した場合は、全社もしくは該当部門(複数)に同じ内容の是正処置票を発行して、是正処置をとってもらいます。
これも、予防処置と位置付けています。

その他、内部監査がトリガではない指摘(自己発見など)についても、不適合であれば、是正処置票を発行してもらい、上記のように、内部監査で指摘された場合と同じルートで扱います。

建設業の特殊作業(特殊工程)妥当性確認について

「建設では一般的に溶接や圧接のみに適用される」と書いていますが、世の中の「プロセスの妥当性確認」の理解が進み広く適用されるようになっていますから「溶接や圧接のみ」というのは、改めた方が良いかもしれません。

公共工事には、プロセスの妥当性確認の考えは、以前から取り入れられています(発注者も、そのように意識はしていませんが)施工方法を指定し、従事者の資格確認を行い、作業をしている写真(コンクリートをつき固めているところとか)などを求めるのは、施工物を直接に検査して確認できない部分を、間接的に保証しようとしているのであり、プロセスの妥当性確認そのものです。
橋梁の手抜き工事の後の補強工事の妥当性確認とか、地震の後の強度検査や補強工事の妥当性確認とか、建設関係は、いろいろな検査やシミュレーションを使って、顧客が安心・納得できるような妥当性確認が求められている気がします。

規格で妥当性確認が出てくるのは、「7.3.6設計・開発の妥当性確認」と「7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」があります。
上記の補強工事のための設計段階で7.3.6があり、工事の施工管理は、まさに7.5.2のプロセスの妥当性確認を内包していると思います。

ダムを作ってみたけど、10年で砂で埋もれて使えなくなった場合は、どこの妥当性確認ができてなかったのかとの疑問に対しては?
ダムが10年で土砂に埋もれたのは、上流から流入する量を見誤ったためであり、設計インプットを間違っていたからです。「7.3.4設計・開発のレビュー」「7.3.5設計検証」で間違えを発見できなかったためです。7.3.6の妥当性確認以前の問題と成ります。

品質MSは直接的には製品品質が目的だと考えています。決して組織の経営品質だとか、会社の存続繁栄が目的ではない。
間接的にというか、結果的にそういうメリットも生まれるし、そういう大義名分も有り、だということではないでしょうか。ところで、”製品とは何か”ということについてですが、製造物やサービスといった”もの”も、お客にわたって初めて製品といえるのではないでしょうか。
供給者側にある限りそれは単なる製造物であり在庫品ですよね。

そう考えるとお客にわたった製品というのは、もちろんその製品自体の品質は重要ですが、単なる”もの”だけではなく、お客の手に渡るまでのプロセスや渡ってからの各種サービスなども”製品”の重要なファクターであると思います。
これらサービスには有料のものも無料のものもあるでしょうが、そういうサービスがあるかどうか、またそれらがリーゾナブルかどうか、といったこともあるかと思います。

’94版のISO9000sのは付帯サービスという項目があり、2000版でも項目としての単語(付帯サービス、という)こそなくなりましたが、そのもの(付帯するもの)はなくなったわけではありません。

付帯という部分では少なくとも、顧客との橋渡し役の営業さんに製品品質と無関係なはずがない、と思います。
品質目標も単に金額や数量だけの「売り上げアップ」や、おなじく「顧客拡大」だけではなく、「顧客からの信頼度アップ」によるそれらの向上拡大や、「クレームの短期解決」や、「製造部門への顧客要求をもとにした改善要求」だとか、「営業活動の品質向上」のようなものがあると思います。

概ね営業さんは、「その時々が勝負なのに、そんな手順だとか記録だとかに時間をかけていられない。忙しいんだから」と敬遠しますが、そういう部分は確かにある中で、それでも(顧客に渡る)製品品質には一部の責任を負っている以上、何もしなくてもいいわけでも、品質目標がない訳でもないと思います。